数秘術 八雲院

数秘術とは

数秘術は、生年月日や名前を手がかりに、数字を通してその人の性質や人生の傾向を読み解いていく占術です。生年月日や名前を一定のルールで数字に置き換え、その数の象徴から個人の性格や人生の課題を読み解く、という仕組みになっています。

その源流をたどると、古代ギリシャのピタゴラス学派に行き着きます。「三平方の定理」で知られる数学者ピタゴラス(紀元前570年頃〜)とその学派では、数は単なる計算の道具ではなく、世界の秩序や調和を理解するための重要な原理として考えられていました。数そのものに意味を見出すこうした思想は、後世の数秘術にも大きな影響を与えています。

ただし、今日実践されている数秘術が、そのまま古代ギリシャから受け継がれてきたわけではありません。現在につながる数秘術の体系が大きく発展したのは20世紀初頭のアメリカで、その初期に重要な役割を果たした人物の一人が、ミセス・L・ダウ・バリエットです。数千年の系譜を持つ「数に意味を見出す思想」と、比較的新しく整えられた「技法」が重なっているのが現代の数秘術だといえます。

数秘術で何が分かるのか

数秘術は、特に自分自身を見つめ直すためのツールとして活用できます。。生年月日という不変の事実や、名前という与えられたものを数字に置き換え、そこに現れる傾向を手がかりにします。

読み解けるのは、たとえば持って生まれた性質や強み、内側に抱えている欲求、周囲から見られる印象、人生を通しての方向性といったものです。数字は答えを断定するものではなく、あくまで自分を理解するための視点を与えてくれます。ある数字が出たからこう生きなければならない、というものではありません。むしろ、自分の傾向を知ったうえで、どう選び取っていくかを考えるための手がかりとして利用できます。

このサイトでは、こうした数秘術の考え方にもとづいて、いくつかの数字から性質や相性、時期ごとの流れを読み解いていきます。

カバラ数秘術とモダンヌメロロジー

数秘術にはいくつかの流派があります。名前を耳にすることの多い「カバラ数秘術」と「モダンヌメロロジー」について、簡単に触れておきます。

「カバラ数秘術」と呼ばれるものは、ユダヤ教の神秘主義思想であるカバラや、ヘブライ文字を数値として読み解くゲマトリアなどの影響を受けた数秘術です。カバラにはヘブライ語で「伝承」といった意味があり、数字を精神的・象徴的に捉える傾向があります。文字と数字を結びつけて意味を読み解く考え方も、この系統に見られる特徴のひとつです。

一方のモダンヌメロロジーは、古代から続く数の思想を背景にしながら、20世紀初頭のアメリカで発展した現代的な数秘術です。生年月日や名前から複数の数字を求め、それぞれの数字から性質や人生の傾向を読み解いていきます。

流派によって数字の意味や計算の細部には違いがありますが、どれが正しいかを問うよりも、それぞれの考え方や特徴を知ったうえで、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

数字の求め方 ― 還元

数秘術では、生年月日や名前をいったん数字に置き換え、それを一桁になるまで足し合わせていきます。この「一桁にまとめていく」操作を還元と呼びます。

還元の方法はとてもシンプルです。対象となる数字をすべてばらばらの一桁に分解し、それらをすべて足し合わせます。その合計がまだ二桁であれば、もう一度おなじように各桁を足し、一桁になるまで繰り返します。

ただし、ひとつだけ例外があります。計算の途中で 11・22・33 という数が現れたときは、それ以上還元せず、その数のまま扱います。これらはマスターナンバーと呼ばれ、特別な意味を持つ数とされていますが、どのマスターナンバーを使うかは流派によって異なります。

実際に生年月日を還元すると、どのように一桁へまとまっていくのか、以下で試すことができます。

名前を数字に変換する ― ローマ字変換

名前から数字を求めるときは、まず名前をローマ字に置き換え、アルファベットを数字に対応させます。このサイトでは、日本語の名前をヘボン式ローマ字に変換して扱います。

ヘボン式は、パスポートの氏名表記などにも使われる、実際の発音に近いローマ字の書き方です。かなを機械的にアルファベットへ置き換えるだけでなく、いくつか独特のルールがあります。たとえば、「ん」が B・M・P の前に来るときは N ではなく M で書き(「ほんま」→ HOMMA)、小さな「っ」は次の子音を重ねて表します(「はっとり」→ HATTORI)。伸ばす音の扱いにも決まりがあります。

かなとローマ字の対応は、下の表のとおりです。

五十音(清音)

ア(A) イ(I) ウ(U) エ(E) オ(O)
カ(KA) キ(KI) ク(KU) ケ(KE) コ(KO)
サ(SA) シ(SHI) ス(SU) セ(SE) ソ(SO)
タ(TA) チ(CHI) ツ(TSU) テ(TE) ト(TO)
ナ(NA) ニ(NI) ヌ(NU) ネ(NE) ノ(NO)
ハ(HA) ヒ(HI) フ(FU) ヘ(HE) ホ(HO)
マ(MA) ミ(MI) ム(MU) メ(ME) モ(MO)
ヤ(YA) ユ(YU) ヨ(YO)
ラ(RA) リ(RI) ル(RU) レ(RE) ロ(RO)
ワ(WA) ヰ(I) ヱ(E) ヲ(O)
ン(N)

小さく書く「ァ・ィ・ゥ・ェ・ォ・ャ・ュ・ョ」が単独で使われる場合は、それぞれア・イ・ウ・エ・オ・ヤ・ユ・ヨと同じローマ字になります。

濁音・半濁音

ガ(GA) ギ(GI) グ(GU) ゲ(GE) ゴ(GO)
ザ(ZA) ジ(JI) ズ(ZU) ゼ(ZE) ゾ(ZO)
ダ(DA) ヂ(JI) ヅ(ZU) デ(DE) ド(DO)
バ(BA) ビ(BI) ブ(BU) ベ(BE) ボ(BO)
パ(PA) ピ(PI) プ(PU) ペ(PE) ポ(PO)

拗音

ゃ ゅ ょ
キャ(KYA) キュ(KYU) キョ(KYO)
シャ(SHA) シュ(SHU) ショ(SHO)
チャ(CHA) チュ(CHU) チョ(CHO)
ニャ(NYA) ニュ(NYU) ニョ(NYO)
ヒャ(HYA) ヒュ(HYU) ヒョ(HYO)
ミャ(MYA) ミュ(MYU) ミョ(MYO)
リャ(RYA) リュ(RYU) リョ(RYO)
ギャ(GYA) ギュ(GYU) ギョ(GYO)
ジャ(JA) ジュ(JU) ジョ(JO)
ビャ(BYA) ビュ(BYU) ビョ(BYO)
ピャ(PYA) ピュ(PYU) ピョ(PYO)

いくつかの名前で、実際にどう変換されるのかを見てみましょう。